美瑛に2回目の紅葉旅 ~カラマツが色づく秋の美瑛・富良野~

📅 訪問日:2023年10月下旬(紅葉の見頃でした)
今回はクラブツーリズムさんの女性限定ひとり旅に参加。出発はゆっくり、帰着も早めの、まさに“ゆったりコース”です。
富良野・ふらのワイン工場へ
集合は10時半ごろ、13時には旭川へ到着。そこからバスで富良野の高台に建つ「ふらのワイン」へ向かいます。
何点か試飲したあと、好みの白ワインを購入。ここではオリジナルラベルを作れるサービスやワイナリーツアーもあり、ワイン好きにはたまらないスポットです。時間をかけてじっくり回りたい方は、事前に公式サイトをチェックするのがおすすめ。
ニングルテラスで幻想的なひととき
次に訪れたのは「ニングルテラス」。
新富良野プリンスホテルの敷地内にある小さな工芸村で、森の中に点在する木造のコテージがまるでおとぎ話の世界のように並んでいます。
各コテージには木工細工や革製品、ガラス細工など、富良野の自然をテーマにした手作り作品が並び、歩いているだけで心がワクワク。ここでしか買えないお土産も多く、つい足を止めてしまいます。
夕方になると小道に沿って灯りがともり、あたりが一気に幻想的な雰囲気に。小さなオレンジ色の灯りが森の緑や木の温もりを照らし出し、ロマンチックで心が温まる空間が広がります。まるで物語の中に迷い込んだような気分になりました。
写真もたくさん撮りましたが、どこを切り取っても絵になる風景ばかり。特に、通りに灯る光と木々のシルエットのコントラストは、実際に目で見たからこその感動があります。
近くにはドラマ「優しい時間」のロケ地となった喫茶店「珈琲 森の時計」もあり、森の中で自分で豆を挽いて淹れるコーヒーを楽しむことができます。歩き疲れた後に立ち寄れば、さらに贅沢なひとときを過ごせそうです。
夕食はフェルムラ・テール美瑛で
夕食は「フェルムラ・テール美瑛」本店でのコース料理。素材本来の美味しさを大切にした料理はどれも絶品。お腹いっぱいだったのに、帰り際につい「バターチーズサンド」をお土産に購入してしまいました。北海道らしい映えるスポットで、心もお腹も大満足。
白金温泉ホテルパークヒルズに宿泊
宿は「白金温泉ホテルパークヒルズ」。ひとり旅ですが広くて清潔なお部屋で快適に過ごせました。温泉も堪能!
すぐ近くには「白ひげの滝」もあり、明日の朝散策してみることにして就寝。
こちらのホテルは2024年にお部屋をリニューアルしたそうで、今度ぜひ行ってみたいです。
2日目:青い池と美瑛の紅葉
朝食を早めに済ませ、徒歩で「白ひげの滝」へ。白い髭のように流れ落ちる水が美しく、コバルトブルーの美瑛川とのコントラストが見事です。冬には霧氷が見られるそうで、また違った季節に訪れたくなりました。
いよいよ今回の旅の大本命ともいえる「青い池」へ。
午前中ということもあり観光客も少なく、ゆっくりと堪能できました。
池の水面は天候や時間帯によって色合いが変わるのが魅力で、この日は曇り空だったにもかかわらず、淡いブルーが神秘的に広がっていました。晴れた日にはより鮮やかなエメラルドブルーに、雨の日は深みのある濃い青色に見えることもあるそうです。自然条件によって違った表情を見せるため、訪れるたびに新しい感動があるスポットです。
池の中には、かつて火山災害を防ぐために造られた人工の堰堤によって水没したカラマツや白樺が立ち並び、その立ち枯れた木々がより一層幻想的な雰囲気を演出しています。水面に映る木々と空のコントラストは、まるで一枚の絵画のよう。
この池はApple社の壁紙に採用されたことでも一躍有名になり、今では世界中から観光客が訪れる人気スポットとなっています。夜には期間限定でライトアップも行われ、昼間とはまた違った幻想的な光景が楽しめるそうです。今回は見ることができませんでしたが、次回はぜひ夜の青い池も訪れてみたいと思います。
ベストシーズンは5月~11月ごろ。新緑や紅葉と組み合わせて訪れると、より一層美しい景色が楽しめます。冬季は池が凍結して雪に覆われますが、その分ライトアップイベントがあり、冬にしか見られない神秘的な姿に出会えるのも魅力です。
パッチワークの丘ウォーク(拓真館コース)
美瑛の代名詞ともいえる「パッチワークの丘」をウォーキング。前田真三・晃・景と三代にわたる美瑛の風景写真を展示する「拓真館」にも立ち寄りました。美瑛の四季を切り取った写真は、同じ場所でも季節ごとにまるで別世界のよう。実際に自分の目で見た景色と重ねながら歩くのは、とても贅沢な体験です。
この時期の美瑛は、赤や黄色に色づいた広葉樹に加え、カラマツの黄金色の黄葉が広がる特別な季節。丘の稜線に並ぶカラマツが一斉に色づく景色は、まるで大地が金色の衣をまとったようで、思わず立ち止まって見入ってしまいました。
畑に山積みの“甜菜(ビート)”
ウォーキングの途中、畑の一角に大きな山のように積まれた作物を発見。最初は石かと思いましたが、実は**北海道だけで栽培されている「甜菜(ビート)」**でした。
農家さんによると、収穫したビートはすぐに工場へ運ぶのではなく、順番にトラックが回収に来るまで畑で保管しておくそうです。畑の入り口には農家さんの名前と番号が書かれた札が立っており、それを目印に「ビート車」と呼ばれるトラックがやってくるとのこと。
名札を確認しながら待つ山積みのビートは、まさに北海道らしい秋の風物詩。写真に収めておきたくなる光景でした。
ファーム千代田でランチと癒しの時間
ウォーキングの後は「ファーム千代田」さんでビーフシチューの昼食。驚くほどのボリュームで、ほろほろに煮込まれた牛肉は口の中でとろける美味しさでした。
食後はふれあい牧場で動物たちと触れ合い体験。馬にエサをあげたり、羊や山羊を眺めながらのんびり散策したりと、牧場ならではの穏やかな時間を楽しめました。美瑛の大自然の中で過ごすこのひとときは、旅の疲れを癒す最高のスパイスになりました。
旅の終わりに
空港へ向かう途中で立ち寄ったショップでお土産を購入。北海道はお土産も豊富で、帰宅後も旅の余韻に浸れます。特に、見た景色を思い出しながら味わう「ふらのワイン」は格別でした。
「北海道で1泊はもったいない」と思う方も多いかもしれませんが、今回は予定を詰め込みすぎず、無理のない行程でとても充実した旅に。次回は夏に訪れて、カラフルなパッチワークの丘を見てみたいです。
旅のまとめ
富良野・美瑛の秋旅は、紅葉、カラマツの黄金色、そして幻想的な青い池やニングルテラスのライトアップと、とにかくフォトジェニックな景色が盛りだくさんでした。
1泊2日という短い行程でしたが、ポイントをしっかり押さえたことで、無理なく充実した旅に。
「次は夏のパッチワークの丘を見てみたい!」と、再訪を心に決めるほど魅力的なエリアでした。
個人旅行とツアー、それぞれのメリット・デメリット
- ツアーのメリット
- 移動がすべてバスで楽ちん(運転の心配がない)
- 人気スポットを効率よく回れる
- ガイドさんの解説やちょっとした豆知識を聞ける
- ツアーのデメリット
- 時間が決められているため「もっとゆっくり見たい」が難しい
- 自由時間は少なめ
- 個人旅行のメリット
- 自分のペースで観光できる
- 気に入った場所に長居できる
- 季節や時間を狙って写真を撮れる
- 個人旅行のデメリット
- 移動手段の確保(レンタカー推奨)が必要
- 計画を立てないと行きそびれるスポットも
観光の所要時間(目安)
- 青い池:30分前後(写真を撮りながらゆっくり歩いて)
- 白ひげの滝:20分程度
- パッチワークの丘ウォーク:1時間半〜2時間
- ニングルテラス:昼は30分、夕方〜夜は1時間以上がおすすめ(ライトアップ鑑賞)
おすすめの季節
- 夏(6〜8月):色とりどりの花と畑がつくる“パッチワークの丘”が見頃
- 秋(9〜11月):紅葉とカラマツの黄金色が広がる唯一無二の風景
- 冬(12〜2月):雪景色とライトアップ、静寂の青い池が幻想的
- 春(5月頃):観光客も少なく、爽やかな新緑と残雪の山々が楽しめる
おすすめのお土産
- 富良野ワイン:お好みのラベルを作れる体験も人気
- バターチーズサンド(フェルムラテール美瑛):濃厚でコーヒーにも合う
- 富良野メロンゼリーやジュース:季節を感じられるスイーツ
- てんさい糖(砂糖大根由来):北海道ならではの自然派甘味料
- 手作り工芸品(ニングルテラス):ここでしか出会えない逸品