1泊2日

1泊2日で満喫!出雲大社と松江・宍道湖の魅力旅

marukototamago

📅 訪問日:2023年7月下旬

神話と歴史が色濃く残る出雲・松江エリアへ、1泊2日の旅に出かけました。
芸術・自然・神社仏閣・グルメと、魅力がぎゅっと詰まった充実の旅をご紹介します。

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鬼太郎空港から宍道湖へ ドライブで島根の大自然を満喫

米子鬼太郎空港に到着

今回は飛行機で「米子鬼太郎空港」へ。空港内はゲゲゲの鬼太郎の世界観で統一され、壁や床、至るところにキャラクターが描かれており、旅の始まりからワクワク感が高まります。

海沿いをのんびりドライブ

空港でレンタカーを借り、海沿いを通って宍道湖方面へ。途中、いくつかの展望スポットや漁港に立ち寄りながらのドライブは、島根の雄大な自然を肌で感じることができる贅沢な時間でした。
特に、青い海と空が広がる海岸線は絶景。信号も少なく、車窓から見える風景に思わず深呼吸をしたくなるほどです。

  • 米子鬼太郎空港1
  • 米子鬼太郎空港2
  • 島根1
  • 島根2

足立美術館で日本庭園と名画を堪能

世界が認めた日本一の庭園

最初の目的地は、島根を代表する観光スポット「足立美術館」。ここはアメリカの日本庭園専門誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』で 20年以上連続で日本一 に選ばれている、日本屈指の庭園美を誇る場所です。

  • 足立美術館1
  • 足立美術館2
  • 足立美術館3
  • 足立美術館4

館内に足を踏み入れると、まるで絵画のように美しく整えられた庭園が目の前に広がります。白砂と緑、そして背景にそびえる自然の山々が一体となり、「借景」という日本独特の庭園技法の完成形を目の当たりにできます。
四季折々で表情を変える庭園ですが、夏の青々とした木々と空のコントラストは特に鮮やかで、まさに“生きた芸術作品”でした。

  • 足立美術館5
  • 足立美術館6
  • 足立美術館7
  • 足立美術館8

横山大観をはじめとする日本画の名品

美術館の内部では、横山大観を中心とした近代日本画の名作が多数展示されています。作品を鑑賞した後に、再び窓越しに庭園を眺めると、絵画と庭園の美が共鳴し合い、心が満たされるような時間が流れます。
滞在時間は2時間以上。もっとゆっくり過ごしたくなる、まさに心の贅沢を味わえる美術館でした。

  • 足立美術館9
  • 足立美術館10
  • 足立美術館11
  • 足立美術館12

宍道湖に沈む幻想的な夕日

この日の宿は玉造温泉の「玉造国際ホテル」。レトロな観光ホテルの雰囲気を残しつつ、改装された客室もあり快適に過ごせます。
(来訪当時)通路にエアコンがないなど一部に昔ながらの設備もありますが、それもまた味の一つ。

何より印象的だったのは 宍道湖に沈む夕日。湖畔のテラスに立つと、黄金色に染まった空と湖面が一体となり、時間がゆっくりと流れていくのを感じました。外ではBBQを楽しむ人々の姿もあり、まるでリゾートのような雰囲気に包まれます。
宍道湖の夕日は「日本の夕日百選」にも選ばれており、この旅でも特に心に残るシーンとなりました。

  • 玉造国際ホテル1
  • 玉造国際ホテル2
  • 玉造国際ホテル3
  • 玉造国際ホテル4

八重垣神社で縁結びの占い体験

鏡の池で将来のご縁を占う

2日目は早朝にホテルを出発し、「八重垣神社」へ向かいました。八重垣神社は縁結びの神様・素盞嗚尊(すさのおのみこと)と稲田姫命(いなたひめのみこと)が祀られている神社で、特に女性に人気のパワースポットです。

  • 八重垣神社1
  • 八重垣神社2
  • 八重垣神社3
  • 八重垣神社4

境内の奥には有名な「鏡の池」があります。ここでは、薄い和紙の上に10円または100円玉を乗せて水面に浮かべ、沈むまでの時間や流れる方向でご縁を占います。
15分以内に沈めば近い将来に良縁が訪れるとされ、遠くへ流れるほど遠方の方とご縁があるといわれています。池に浮かべた紙がゆらゆらと動き、ゆっくり沈んでいく様子を見守る時間はとても神秘的。旅の思い出に残る体験となりました。

  • 八重垣神社5
  • 八重垣神社6
  • 八重垣神社7
  • 八重垣神社8

黒い外観が印象的な国宝「松江城」へ

出雲大社へ向かう途中、松江市のシンボルでもある「松江城」に立ち寄りました。
松江城は慶長16年(1611年)、堀尾吉晴によって築かれた城で、「現存12天守」のひとつに数えられ、平成27年には国宝にも指定されました。

特徴的なのは、その黒い板張りの外観。多くの城が白い漆喰壁を多用するのに対し、松江城は黒い下見板(したみいた)が張られているため、重厚でどこか武骨な印象を受けます。「千鳥城」という別名もあり、屋根の曲線と千鳥破風が美しく調和している姿は、威厳と優雅さを兼ね備えています。

天守は5層構造で、内部は当時の木組みがそのまま残されており、武者窓や石落としといった防御施設も見学可能。階段はかなり急ですが、上まで登ると松江の城下町や宍道湖を一望できる壮大な景色が広がり、思わず息をのむほどでした。湖面に浮かぶような景観は、まさに「水の都・松江」を象徴しています。

  • 松江城1
  • 松江城2
  • 松江城3
  • 松江城4

明治期の洋館「興雲閣」でノスタルジックな時間を

松江城のすぐ隣には、明治36年(1903年)に建てられた洋館「興雲閣(こううんかく)」があります。
当時、松江市で開催された「勧業博覧会」の迎賓館として建設されたもので、ルネサンス様式を基調とした白亜の建物は、黒い松江城との対比が印象的です。

内部は無料で見学でき、当時の調度品やステンドグラス、広々とした舞踏会場などが残されています。重厚な和の松江城から、明治のモダンな洋館へ──短い距離で全く異なる時代と文化の空気を味わえるのも、このエリアの魅力です。

  • 興雲閣1
  • 興雲閣2
  • 興雲閣3
  • 興雲閣4

出雲大社の神話と壮大なスケールに圧倒

拝殿と神楽殿のしめ縄の違い

旅のハイライトはもちろん「出雲大社」。正面の鳥居をくぐり、参道を進むと拝殿が見えてきます。最初に「思ったよりしめ縄が小さい?」と感じたのですが、それは拝殿のしめ縄だったから。多くの人が写真で見る巨大なしめ縄は、拝殿ではなく「神楽殿」にあります。

  • 出雲大社1
  • 出雲大社2
  • 出雲大社3
  • 出雲大社4

神楽殿のしめ縄は長さ約13.5m、重さ5.2tという日本最大級。迫力満点のしめ縄は一見の価値ありです。かつてはこのしめ縄に硬貨を投げて刺さると縁起が良いとされていましたが、現在は安全上の理由で禁止されています。

因幡の白兎とウサギの像

境内にはウサギの石像がたくさんあります。これは「因幡の白兎」の神話に由来し、大国主大神が傷ついた白兎を助けた逸話がもとになっています。ウサギは縁結びの象徴とされ、石像にはそれぞれ異なるポーズや意味が込められているので、探しながら歩くのも楽しいです。

  • 出雲大社5
  • 出雲大社6
  • 出雲大社7
  • 出雲大社8

素鵞社と稲佐の浜の御砂

出雲大社の奥には「素鵞社(そがのやしろ)」があります。ここでは、日本海に面した神聖な「稲佐の浜」で採取した砂を納め、清められた「御砂」をいただくことができます。この御砂は自宅の敷地に撒くことで厄除けや家内安全に使われ、昔から多くの人々に大切にされてきました。
稲佐の浜は国譲り神話の舞台とされる場所で、白砂と青い海のコントラストが美しく、神話の世界を感じられる特別なスポットです。

  • 稲佐の浜1
  • 稲佐の浜2
  • 稲佐の浜3
  • 稲佐の浜4

出雲そば「田中屋」で本場の味を堪能

出雲大社の参拝を終えたあとは、門前町でご当地グルメを楽しむのがおすすめです。
この日は老舗の「田中屋」さんで、名物の割子そばをいただきました。朱塗りの丸い割子(わりご)と呼ばれる器が三段重ねになっており、そばつゆを直接かけて食べるのが出雲流。

  • 割子そば1
  • 割子そば2
  • 割子そば3
  • 割子そば4

出雲そばは他の地域のそばと比べて殻ごと石臼で挽いた「挽きぐるみ」のそば粉を使うため、色が濃く香りが強いのが特徴です。一段目を食べ終えると、残ったつゆを次の段にかけて味を重ねていくのも楽しく、そばの風味とつゆの旨味をしっかり堪能できます。
シンプルながらも深い味わいで、歩き疲れた体にちょうどいいごちそうでした。

島根ワイナリーで旅の締めくくり

出雲観光の最後に立ち寄ったのは「島根ワイナリー」。ここでは島根県産のぶどうを使ったワインが多数製造・販売されており、無料の試飲コーナーも充実しています。
白・赤・ロゼと様々な味を楽しめるだけでなく、ノンアルコールのぶどうジュースも人気で、お子様連れでも楽しめる場所です。
ショップでは限定ラベルのワインやお菓子、ウサギモチーフの縁結びグッズなど、お土産選びも楽しい時間でした。ワインは数本購入し、自宅でも旅の余韻を楽しむことにしました。

  • 島根ワイナリー1
  • 縁結び空港1
  • 縁結び空港2
  • 縁結び空港3

旅のまとめ

出雲地方は、日本神話と歴史が今も息づく特別な場所でした。足立美術館の芸術と庭園美、宍道湖の夕景、八重垣神社の縁占い、松江城と興雲閣の歴史散策、そして出雲大社と稲佐の浜の神話の世界。どれも印象に残る素晴らしい体験ばかりです。

島根ワイナリーでお土産を選びながら旅を締めくくると、心地よい充足感が広がりました。次回は秋の「神在月(旧暦10月)」に訪れ、全国の神様が集う特別な空気を味わってみたいと思います。

出雲・松江観光のおすすめ時期と所要時間・お土産情報

おすすめの季節

出雲・松江エリアの観光は、**春(4〜6月)と秋(9〜11月)**がベストシーズンです。
春は桜と新緑が美しく、松江城周辺の桜並木も見事です。秋は気候が安定していて、出雲大社や宍道湖の散策に最適。特に10月は「神在月(かみありづき)」と呼ばれ、全国の神々が出雲大社に集まる特別な時期。神事も多く、神話の里・出雲をより深く感じられる季節です。

夏は日差しが強く観光には少々暑いですが、青空に映える松江城や日本海沿いのドライブは爽快。冬は雪景色の松江城や温泉旅館の滞在も楽しめますが、天候によっては移動が制限される場合があるので注意が必要です。

観光の所要時間

松江城や興雲閣の見学は、1〜1.5時間程度が目安です。天守への上り下りに時間がかかるので、余裕を持って訪れたいところです。
出雲大社は参道から神楽殿、素鵞社までしっかりお参りと散策をするなら、最低でも2時間程度あると安心です。稲佐の浜や周辺の商店街、出雲そばのお店にも立ち寄る場合は、半日〜丸一日を見ておくとゆったり楽しめます。
足立美術館は庭園と館内の鑑賞を含めて2時間程度が目安です。庭園は季節や時間帯で表情が変わるので、時間に余裕があればゆっくり過ごすのがおすすめです。

おすすめのお土産

出雲・松江には、神話や伝統にちなんだお土産が豊富です。

  • 🐇 出雲大社周辺
     ・「縁結び」のモチーフが入った雑貨や御守
     ・うさぎをモチーフにしたお菓子や置き物(因幡の白兎伝説に由来)
     ・「御砂」を入れるための専用小瓶(神聖な御砂と交換できます)
  • 🍜 グルメ系
     ・出雲そば(乾麺や半生麺の詰め合わせ)
     ・しじみ(宍道湖の名産。冷凍や佃煮も人気)
     ・島根ワイン(甘口〜辛口まで種類が豊富。空港やワイナリーで購入可能)
  • 🌸 松江・足立美術館周辺
     ・松江は和菓子文化が盛んで、老舗の上生菓子やお抹茶とのセットが人気
     ・美術館の庭園モチーフの絵葉書やオリジナルグッズもおしゃれです

観光の途中や帰路に立ち寄れる「島根ワイナリー」では、試飲や限定ボトルの購入も可能。私はここでお土産のワインを購入しました🍷

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ABOUT ME
まる子
まる子
超初心者ブロガー・会社員
三人の子どもを育て上げた後、限られた休日を大切にしながら旅を楽しむ会社員です。
おひとり様で計画した自由な旅から、娘との女子旅、家族旅行まで、国内各地を巡ってきました。
旅のスタイルは、その時の気分や季節に合わせて。
平日の夜はテニスやピラティスで体を動かし、週末や連休には心をリフレッシュする旅へ。
ブログでは、実際に訪れた観光スポットやグルメ情報、旅の行程や費用感も含めて、等身大の旅行記を綴っています。
あなたの次の旅計画の参考になれば嬉しいです。
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