温泉県・大分 別府&湯布院旅行記

📅 訪問日:2024年1月上旬
~別府地獄めぐりから、湯布院の癒しの宿まで~
1日目 別府地獄めぐりスタート!
早朝の羽田空港から出発し、大分空港へ到着。別便で来る娘を待つ間、空港内で朝ごはんと足湯を楽しみました。大分空港は空港そのものが小さな観光スポットのようで、足湯があったりご当地グルメもあったりと、到着してすぐに温泉県を実感できます。
家族が揃ったところでレンタカーに乗り込み、約1時間のドライブで別府温泉へ。いよいよ今回の旅のメイン「地獄めぐり」スタートです!
かまど地獄
最初に訪れたのは「かまど地獄」。
かまど1丁目から6丁目まであり、それぞれに違った泉質や色合いを持つ温泉池が並んでいます。青白く透き通る池、赤茶色で力強い池、蒸気が勢いよく吹き出す池など、どれも個性的。
また、足の岩盤浴や飲泉体験、スチームを使ったのど・お肌のスチームなど、参加型の体験ができるのが楽しいポイントです。観光というより“温泉のテーマパーク”という印象で、つい長居してしまいました。
鬼山地獄(ワニ地獄)
次は「鬼山地獄」。ここには温泉熱を利用して飼育されているワニがたくさんいます!
普段動物園ではなかなか見られない大きなワニが間近で見られ、子どもから大人まで楽しめるスポット。地獄めぐりの中でもちょっとユニークで印象的でした。
地獄蒸し工房 鉄輪でランチ
お昼は大人気の「地獄蒸し工房 鉄輪」へ。
温泉の蒸気を使って野菜や魚介、お肉などを蒸し上げるスタイルで、素材の旨みがギュッと凝縮されてとても美味しい!自分で具材を選び、釜に入れて蒸す体験は“地獄めぐりならではの醍醐味”です。待ち時間はありましたが、その価値は十分ありました。
白池地獄
続いて「白池地獄」へ。
乳白色の池が広がり、静かな雰囲気が魅力です。併設の建物ではピラルクなど珍しい熱帯魚も展示されていて、温泉の力を利用したユニークな見どころになっていました。
海地獄
別府地獄めぐりの中でも一番人気といわれる「海地獄」。
コバルトブルーに輝く池は、一見するとまるで南国の海のよう。広い庭園を歩きながら眺めると、その美しさに思わず写真を撮る手が止まりません。境内には足湯や温泉卵もあり、のんびり過ごせる雰囲気がとても気に入りました。
鬼石坊主地獄
灰色の熱泥が“ぼこぼこ”と沸き立つ「鬼石坊主地獄」。
まるでお坊さんの頭のように見えることから名前が付いたそうで、他の地獄とはまた違うユーモラスな表情を楽しめました。
血の池地獄
日本最古の天然地獄といわれる「血の池地獄」。
真っ赤な池の色は天然の酸化鉄や酸化マグネシウムによるもので、古くから皮膚病の薬湯や染料に利用されてきた歴史があります。真っ赤な湯けむりはインパクト大!思わず写真を何枚も撮ってしまいました。
龍巻地獄(間欠泉)
最後は「龍巻地獄」。
一定時間ごとに地下から熱湯と蒸気が噴き出す間欠泉で、迫力満点!観光客が一斉にカメラを構える様子はちょっとしたイベントのようでした。
こうして7つの地獄をめぐるスタンプラリーを無事コンプリート!
別府の町全体に立ちのぼる湯けむりの風景も相まって、歩いているだけでも温泉地の雰囲気を満喫できました。
1日目の宿「テラス御堂原」
夕刻に宿へチェックイン。テラス御堂原は、スタッフが常駐せずタブレットで案内を受けるという現代的なシステムが新鮮でした。
お部屋には専用温泉があり、重たい浴槽の蓋には驚きましたが(笑)、やはり“部屋で好きな時に温泉に入れる”という贅沢さは格別。夜、寝る前、早朝、チェックアウト直前まで何度も浸かってしまいました。
夕食のボリュームは多すぎず少なすぎず、ちょうど良い量で、一品一品がとても丁寧に作られていてどれも美味しかったです。
地元の食材を活かした料理に舌鼓を打ちながら、ゆったりとした時間を過ごすことができました。
夕食後には「ひょうたん温泉」の砂湯へ。熱い砂に包まれてじんわり汗をかく体験はここでしかできない楽しみでした。
朝ごはんはたくさんの小鉢が並び、目にも楽しい和朝食。
湯豆腐は体にやさしく、あっさりとしながらも食べ応えがあり、しっかりエネルギーをチャージできました。
朝から贅沢な気分になれるご飯で、一日のスタートにぴったりでした。
2日目 湯布院温泉へ
翌日は別府駅前の銅像を見て手湯を楽しんだあと、別府名物「泥湯」を体験。
口コミで有名な「別府温泉保養ランド」と迷いましたが、最終的に選んだのは坊主地獄の駐車場脇にある「鉱泥温泉」。こちらは男女別で規模は小さいながらも泉質が素晴らしく、管理人さんが丁寧に入り方を教えてくださり、とても安心して楽しめました。午前中のみの営業なので要注意ですが、泥湯を考えている方には強くおすすめしたい場所です。
湯布院観光
泥湯で体を温めたあと、車で湯布院へ。
金鱗湖を散策し、湯布院フローラルヴィレッジなど観光スポットをめぐりながら、お土産を探したりコロッケを食べ歩きしたり…。ただ、韓国からの直行便が増えていることもあり、街はインバウンド観光客で大賑わい。まるで海外にいるかのような雰囲気でした。
湯布院スイーツの代名詞ともいえる B-speak(ビー・スピーク)のロールケーキ。
食べ歩きでにぎわう湯の坪街道の端にお店があり、行列ができることもしばしば。
シンプルながらも、ふんわり軽いスポンジと口どけのよいクリームが絶妙で、思わず笑顔になってしまう美味しさ。賞味期限が短いため、基本的には現地でしか味わえない特別感も魅力です。
湯布院を訪れたら、ぜひ立ち寄りたいスイーツスポットです。
宿泊:湯布院別邸 風の森
今回の湯布院での宿泊は 「源泉かけ流しの離れ宿 風の森」。 名前の通り、全てのお部屋が離れになっており、まるで自分だけの別荘に滞在しているかのような贅沢さを味わえます。 お部屋には内湯と露天の2種類の温泉が備えられており、好きなタイミングで何度でも入れるのが最高の贅沢。夜は星空を眺めながら、朝は鳥の声を聞きながら、湯布院ならではの自然と温泉を同時に楽しめます。泉質は少しとろみを感じる柔らかなお湯で、肌がつるつるになりました。
館内は静かで落ち着いた雰囲気。フロントには茶香炉が焚かれており、優しい香りに包まれてチェックインの瞬間から癒されます。 食事前にはラウンジも利用できます。飲み物の種類は限られていましたが、静かな空間で一息つくにはちょうどよい雰囲気。私はあまり長居はしませんでしたが、チェックイン後に少し休憩するには良いスペースだと思います。
夕食は個室でゆっくりと。地元の旬の食材を取り入れた会席料理で、一品一品が丁寧に作られていて見た目も華やか。大分ならではの魚や野菜がふんだんに使われていて、旅行の特別感をさらに盛り上げてくれました。量も多すぎず少なすぎず、最後まで美味しくいただけまし
3日目の朝
旅もいよいよ最終日。朝の澄んだ空気の中、露天風呂に入りながら湯布院の静けさを堪能しました。チェックアウト前にもう一度温泉を楽しみ、名残惜しさを感じながらのんびりと過ごします。
その後は、宿の楽しみのひとつ──朝食の時間です。
体に優しい和朝食。小鉢がたくさん並び、ひとつひとつ丁寧な味わいでした。一人ずつ釜で炊いたご飯と大分郷土料理の団子汁はとても美味しく、幸せな朝ごはんでした。
チェックアウト後は、湯布院の人気展望スポット「狭霧台」へ。
標高約680mに位置する展望台からは、由布岳や湯布院の町並みを一望できます。朝の時間帯には名前の通り霧が立ち込める幻想的な景色に出会えることもあり、今回も雄大な由布岳を正面に眺めながら、旅の余韻に浸ることができました。
旅のまとめ
2日間で別府と湯布院を駆け足でめぐり、改めて「大分=温泉県」と実感しました。
別府の地獄めぐりは、温泉を“見る”ことで楽しむ珍しい観光体験。色や形、湯けむりの迫力など、それぞれが個性的で、特に海地獄のコバルトブルーの美しさや血の池地獄のインパクト、龍巻地獄の間欠泉は忘れられない光景でした。
一方、湯布院は観光地らしいにぎやかさがありながら、宿に滞在して心ゆくまで温泉を楽しむ贅沢さも味わえる場所。由布岳を望む景色や、とろみのある泉質の温泉、そしてB-speakのロールケーキは特に心に残る思い出となりました。
次回はもっと日程を長く取り、湯けむり漂う町並みを歩きながら、ゆったりと温泉に浸かる旅をしてみたい──そんな思いを抱かせてくれる、大分らしさ満載の旅でした。
個人旅行とツアーのメリット・デメリット
個人旅行のメリット
- 自分のペースで回れる
- 行きたい地獄や温泉、食べたいものを自由に選べる
- 写真撮影やお土産探しにゆっくり時間をかけられる
個人旅行のデメリット
- 移動手段の手配(レンタカー推奨)が必要
- 人気店は行列に並ぶ必要がある
- スケジュール管理を自分で行う負担
ツアー旅行のメリット
- 効率よく主要スポットを巡れる
- 移動やチケット購入の手間が不要
- ガイドの解説で理解が深まる
ツアー旅行のデメリット
- 団体行動のため、滞在時間が短い
- 行きたいお店に立ち寄れないこともある
- せわしないと感じる場合も
👉 初めてならツアーでも楽しめますが、写真をたくさん撮りたい、泥湯や食べ歩きをじっくり味わいたい方には個人旅行がおすすめです。
観光の所要時間
- 別府地獄めぐり:7カ所すべて巡るなら約4~5時間(移動・食事込みで半日~1日コース)
- 泥湯体験:1時間程度(午前中に行くのがおすすめ)
- 湯布院散策:金鱗湖や商店街を歩いて2~3時間ほど。宿泊してのんびり滞在がおすすめです。
おすすめの季節
- 春(3~5月):気候が穏やかで観光しやすい
- 秋(10~11月):紅葉と温泉の組み合わせが最高
- 冬(12~2月):湯けむりがより一層映える季節。寒い中での温泉が格別
- 夏(7~9月):暑さと混雑がありますが、夏休みシーズンにぎやかに楽しみたい方には◎
おすすめのお土産
- 地獄蒸しプリン(海地獄の名物)
- B-speakのロールケーキ(湯布院限定、要整理券)
- ざびえる(大分銘菓の洋風焼菓子)
- やせうま(大分名物のお餅菓子)
- 柚子胡椒やかぼす製品(調味料として万能)
まとめの一言
別府は観光・体験型の温泉地、湯布院は滞在型でじっくり癒される温泉地。
それぞれ全く違う魅力を持っているので、ぜひ両方訪れてみてください。