那智勝浦旅行記|イルカスイム・熊野古道・那智大滝・瀞峡・まぐろ三昧の2日間

1日目:名古屋から紀伊勝浦へ
今回の旅は名古屋近辺から出発。朝8時の「南紀1号」に乗り、終点の紀伊勝浦を目指しました。到着はほぼ正午。紀伊半島の大きさを実感です。
実は数年前に訪れた際には松坂駅の先で事故があり、強制下車&払い戻し松坂~紀伊勝浦まで路線バス移動3時間という苦い思い出があったので、今回は無事に辿り着けてホッとしました。駅の階段を降りたところにあるオリックスレンタカーで車を借り、最初の目的地・太地町へ向かいます。
太地町でイルカスイム体験
太地町の海で憧れのイルカスイムに参加!最初は餌をあげたり、背びれにつかまって一周回らせてもらったりと、イルカとゆっくりふれあいながら20分ほど説明を受けます。
その後のフリータイムでは、泳ぎが苦手な私と娘にスタッフさんが気を配ってくださり、なんと「迎えイルカ」を体験。イルカが自分から迎えに来て、背びれにつかまらせてくれるんです。想像以上に賢く、可愛く、何度も背びれにつかまって泳ぐことができました。1~2回程度と思っていたのに、たっぷり触れ合えて大満足!スタッフの皆さんに感謝です。
宿泊は「レンタカー660」
1日目の宿は「レンタカー660」。楽天トラベルで予約しました。駅の目の前でアクセス抜群、地下連絡通路もあるので便利です。
建物はやや古めでエレベーターも昭和レトロな雰囲気。USBポートはなくコンセントのみですが、部屋は広く、スーツケースを広げても余裕の広さ。温泉はぬるめで入りやすく、夕方・就寝前・朝と3回も入浴してリラックスできました。
雨と汗で汚れた服は近くのコインランドリーで洗濯。合宿らしき学生さんも多く泊まっていたので、館内にランドリーがあるとさらに便利かもしれません。
夜ごはんは「あじ処大林」へ
勝浦といえばマグロ!あらかじめ候補をピックアップしていましたが、最初の2軒は満席。3軒目でようやく「あじ処大林」さんに入れました。
いただいたのは「まぐろづくし御膳」。とろけるようなまぐろ尽くしに感動!大テーブルでの相席も旅の醍醐味で、隣の方とのちょっとした交流も良い思い出になりました。
2日目:熊野古道と那智の名所めぐり
熊野古道を歩く
朝8時に大門駐車場(無料)を出発。初心者コースと聞いて軽い気持ちで挑みましたが、実際は石段が多く、足元は決して楽ではありません。「古道」と呼ばれるだけあり、しっかりと歴史を感じる道のりです。
汗をかきながらも、苔むした石畳や木々に包まれた雰囲気は荘厳で、歩くだけで心が整うようでした。
熊野那智大社と青岸渡寺
駐車場から歩くこと約50分。那智山の参道を抜け、ようやく熊野那智大社に到着しました。御朱印をいただき、大樟胎内くぐりをして、さらに隣の青岸渡寺へ。どちらも趣があり、歴史と信仰の厚みを感じられます。
三重塔と那智大滝
さらに奥へ進むと、フォトスポットとして有名な「三重塔と那智大滝」を同時に望める場所へ。圧倒的な景色に、これまでの疲れも吹き飛びました。三重塔の三階からは那智大滝の滝つぼが見えます(3枚目写真)4枚目の写真は2階からの撮影。
塔の中も拝観でき、内部からの眺めもまた格別。そこから階段を下り、ついに那智大滝へ。
滝は高さ133m、日本一の落差を誇るだけあり、間近で見ると大迫力!御朱印の授与所脇に御滝拝所舞台入口で300円払うと中に入りさらに滝に近づくことができます。マイナスイオンを浴びながら清らかな延命長寿の水をいただき、「これで120歳まで生きられるかも?」と笑いながら、旅の幸せを実感しました。
ここまでで約2時間半。見どころが多いので、熊野古道~那智大滝は最低3時間は見ておくのがおすすめです。
瀞峡で癒しの川遊びと川下り
次の目的地は瀞峡(どろきょう)。その前に新宮市の「まえ田」で生まぐろ造り定食をいただきました。開店直後にはすぐ満席になる人気店で、さすが地元でも評判なだけあって絶品でした。
瀞峡には少し早く着いたので、川辺で裸足になって水遊び。川の流れを眺めるだけの時間が、旅の中で一番贅沢に感じました。
そしてお待ちかねの川下り。両岸に迫る岩肌や深い緑に囲まれ、船に揺られながらの40分間はまさに癒しのひととき。自然の雄大さに圧倒されました。
熊野本宮大社
続いて熊野本宮大社へ。大きな鳥居をくぐり、厳かな雰囲気の境内で御朱印をいただきます。参道沿いのお店で名物を食べようと思ったのですが、すでに16時を過ぎ閉店準備中で残念…。代わりに駐車場近くでソフトクリームをいただき、ほっと一息。
2日目の夜ごはんは「ひろ吉」さんへ
勝浦に戻り、前日に入れなかった人気店「ひろ吉」さんを再訪。やはり19時台の予約はできませんが、予想通り18時台のお客さんが退店する19時過ぎに訪れると、ちょうど席が空いていました。
いただいたのはまぐろ三点盛り、オコゼの薄造り、名物のだし巻き卵、さらにお願いして作っていただいた中トロの鉄火巻き!どれも絶品で、大満足の締めくくりとなりました。
宿に戻り、再び温泉で旅の疲れを癒して就寝。
3日目|紀伊勝浦から松坂へ、そして松坂牛
旅もいよいよ最終日。
この日は朝早めに紀伊勝浦を出発し、松坂で途中下車して松坂牛をいただくことにしました。
紀伊半島はとにかく移動に時間がかかります。特急を使っても、海沿いをぐるりと回るので半日ほどは移動に費やすことになります。観光を詰め込みたい気持ちもありますが、無理せず早めに勝浦を出たのは正解でした。
そして待ちに待った松坂牛ランチ。
とろけるような柔らかさと深い旨み、やはり本場で食べる松坂牛は格別です。旅の締めにふさわしい贅沢なひとときとなりました。
観光地をまわる時間はほとんど取れませんでしたが、紀伊半島のスケール感やアクセスの大変さを改めて実感できたのも収穫のひとつ。だからこそ「次はもう少し日程をゆったり取って再訪したい」と思わせてくれる旅となりました。
まとめ
那智勝浦の旅は、
- イルカスイムでの感動体験
- 熊野古道・熊野那智大社・那智大滝での荘厳な空気
- 瀞峡川下りでの癒し時間
- そして 絶品まぐろ料理の数々
と盛りだくさんで、心もお腹も大満足の旅でした。
自然・歴史・グルメが一度に楽しめる那智勝浦、前回は5月の新緑、今回は9月の初秋を楽しみました。次回はぜひ紅葉の季節に訪れて、また違った熊野の魅力を感じてみたいと思いま
おすすめの時期
- 春(3〜5月):熊野古道の新緑、那智大社や本宮大社の桜、爽やかな季節で歩きやすい。
- 夏(6〜8月):イルカスイムや瀞峡の川遊びが最適。暑さ対策をすれば思い切り自然を満喫できます。
- 秋(9〜11月):紅葉シーズンの熊野古道や瀞峡が格別。涼しく歩きやすい季節。
- 冬(12〜2月):観光客が少なく静か。温泉にじっくり浸かりたい人におすすめ。
🎁 おすすめのお土産
- 勝浦・太地町エリア
- まぐろ加工品(ジャーキー・カレー・缶詰)
- くじら関連のお菓子や缶詰
- 熊野古道・那智山エリア
- 那智黒飴(長寿祈願のお菓子)
- 御朱印帳や木製の御守
- 「長生きの皿」(那智大滝で購入可能)
- 熊野本宮大社エリア
- 名物やきもち
- 黒飴アイス
- 瀞峡エリア
- 柚子製品(ポン酢・ジャム)
- 川魚の干物
🌟 旅の楽しみ方の提案
- イルカスイムは午前中に予約しておくと混雑を避けやすい。
- 人気のまぐろ料理店は17時台に予約、または19時過ぎに訪問するのが狙い目。
- 熊野古道を歩くときは「軽い散歩」感覚ではなく、しっかりした靴と汗対策を。
- 瀞峡では船下りだけでなく、川辺でぼんやり過ごす時間もおすすめ。
- お土産はエリアごとに特色があるので、少しずつ買って帰ると旅の思い出がより鮮やかに残る。